質の高い教育をみんなに
全ての人に包摂的かつ公正な質の高い教育を確保し、生涯学習の機会を促進する
5,700万人の子どもが学校へ通えていない
開発途上国の小学校就学率は2015年に91%に達しましたが、依然として5,700万人の子どもが、貧困や環境、文化、戦争や紛争などにより学校へ通えていない状況にあります。また、教育を受けられずに大人になり、文字の読み書きができない人は、約7億5000万人(世界の15歳以上の6人に1人)います。
また、都市部と農村部の間にも、依然として大きな格差が残っています。
教育はなぜ大切なのか?
人々は教育を通じてよりよい仕事に就き、よりよい生活を送れるようになります。
実際に教育の期間が1年伸びるごとに、社会の所得格差の大きさを表すジニ係数は1.4ポイント低下することがわかっています。
質の高い教育を受けることができれば、貧困の連鎖を止めることができ、平和な社会へも繋がります。
全ての人に教育の機会を
目標4では、2030年までにすべての男女が無償で初等・中等教育を修了することを目指しています。また、職業訓練の平等な機会を提供し、ジェンダーと貧富による格差を解消することで、全世界で質の高い高等教育機会を提供することも、この目標の一つの狙いです。
全ての人が、地域や性別、年齢にかかわりなく、より高い能力を習得し、高い技術を身につける機会を得ることができることは、持続可能な開発を促進し、社会に貢献することにつながるからです。
具体な目標一覧(ターゲット)
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4.1
2030年までに、全ての子供が男女の区別なく、適切かつ効果的な学習成果をもたらす、無償かつ公正で質の高い初等教育及び中等教育を修了できるようにする。
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4.2
2030年までに、全ての子供が男女の区別なく、質の高い乳幼児の発達・ケア及び就学前教育にアクセスすることにより、初等教育を受ける準備が整うようにする。
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4.3
2030年までに、全ての人々が男女の区別なく、手の届く質の高い技術教育・職業教育及び大学を含む高等教育への平等なアクセスを得られるようにする。
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4.4
2030年までに、技術的・職業的スキルなど、雇用、働きがいのある人間らしい仕事及び起業に必要な技能を備えた若者と成人の割合を大幅に増加させる。
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4.5
2030年までに、教育におけるジェンダー格差を無くし、障害者、先住民及び脆弱な立場にある子供など、脆弱層があらゆるレベルの教育や職業訓練に平等にアクセスできるようにする。
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4.6
2030年までに、全ての若者及び大多数(男女ともに)の成人が、読み書き能力及び基本的計算能力を身に付けられるようにする。
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4.7
2030年までに、持続可能な開発のための教育及び持続可能なライフスタイル、人権、男女の平等、平和及び非暴力的文化の推進、グローバル・シチズンシップ、文化多様性と文化の持続可能な開発への貢献の理解の教育を通して、全ての学習者が、持続可能な開発を促進するために必要な知識及び技能を習得できるようにする。
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4.a
子供、障害及びジェンダーに配慮した教育施設を構築・改良し、全ての人々に安全で非暴力的、包摂的、効果的な学習環境を提供できるようにする。
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4.b
2020年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国、並びにアフリカ諸国を対象とした、職業訓練、情報通信技術(ICT)、技術・工学・科学プログラムなど、先進国及びその他の開発途上国における高等教育の奨学金の件数を全世界で大幅に増加させる。
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4.c
2030年までに、開発途上国、特に後発開発途上国及び小島嶼開発途上国における教員研修のための国際協力などを通じて、質の高い教員の数を大幅に増加させる。
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