飢餓をゼロに
飢餓を終わらせ、食料安全保障及び栄養改善を実現し、持続可能な農業を促進する
世界の約9人に1人は飢餓、飢餓人口は3年連続増加
世界で飢餓に苦しむ人は増え続けており、2018年には9人に1人に当たる8億2,160万人に達しました。2017年の8億1,100万人から上昇しており、3年間連続で増加しています。飢餓と栄養不良を抱える人々は、病気にかかりやすくなり、稼ぎを増やして生活を改善することが難しいため、生産性も低下し、持続可能な開発を阻む障壁となっています。
日本の飢餓経験率は5.1%
日本では食べるものがない問題よりも、食べ過ぎによる肥満の方が注目されることが多く、ダイエット情報が世の中に溢れています。日本は飢餓とは無縁の国というイメージが強いかもしれませんが、相対的貧困状態の人には、十分な食事を得ることができない人もおり、日本の飢餓経験率は5.1%(2010年~2014年)※というWVS(世界価値観調査)のデータもでています。
飢餓や栄養不良に終止符を
SDGsでは、2030年までに飢餓をゼロにすることを掲げています。その目標を達成するためには、持続可能な農業を推進し、継続的な収益を生み出す仕組み作りが大切です。また、貧困状態の人が食料を手に入れられるように、社会保障も整えていく必要があります。
具体な目標一覧(ターゲット)
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2.1
2030年までに、飢餓を撲滅し、全ての人々、特に貧困層及び幼児を含む脆弱な立場にある人々が一年中安全かつ栄養のある食料を十分得られるようにする。
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2.2
5歳未満の子供の発育阻害や消耗性疾患について国際的に合意されたターゲットを2025年までに達成するなど、2030年までにあらゆる形態の栄養不良を解消し、若年女子、妊婦・授乳婦及び高齢者の栄養ニーズへの対処を行う。
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2.3
2030年までに、土地、その他の生産資源や、投入財、知識、金融サービス、市場及び高付加価値化や非農業雇用の機会への確実かつ平等なアクセスの確保などを通じて、女性、先住民、家族農家、牧畜民及び漁業者をはじめとする小規模食料生産者の農業生産性及び所得を倍増させる。
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2.4
2030年までに、生産性を向上させ、生産量を増やし、生態系を維持し、気候変動や極端な気象現象、干ばつ、洪水及びその他の災害に対する適応能力を向上させ、漸進的に土地と土壌の質を改善させるような、持続可能な食料生産システムを確保し、強靭(レジリエント)な農業を実践する。
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2.5
2020年までに、国、地域及び国際レベルで適正に管理及び多様化された種子・植物バンクなども通じて、種子、栽培植物、飼育・家畜化された動物及びこれらの近縁野生種の遺伝的多様性を維持し、国際的合意に基づき、遺伝資源及びこれに関連する伝統的な知識へのアクセス及びその利用から生じる利益の公正かつ衡平な配分を促進する。
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2.a
開発途上国、特に後発開発途上国における農業生産能力向上のために、国際協力の強化などを通じて、農村インフラ、農業研究・普及サービス、技術開発及び植物・家畜のジーン・バンクへの投資の拡大を図る。
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2.b
ドーハ開発ラウンドのマンデートに従い、全ての農産物輸出補助金及び同等の効果を持つ全ての輸出措置の同時撤廃などを通じて、世界の市場における貿易制限や歪みを是正及び防止する。
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2.c
食料価格の極端な変動に歯止めをかけるため、食料市場及びデリバティブ市場の適正な機能を確保するための措置を講じ、食料備蓄などの市場情報への適時のアクセスを容易にする。
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