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お店側にもユーザーにも喜ばれるフードシェアリングサービス「TABETE(タベテ)」

2020.06.17 株式会社コークッキング
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お店側にもユーザーにも喜ばれるフードシェアリングサービス「TABETE(タベテ)」

毎日の食事には十分な品数がそろい、好きな時に好きなものを買って食べることができる日本。たまには外で変わったものをと思えば、レストランやカフェ、料理店にファーストフード店など、様々な飲食店で気に入った料理を注文することもできます。

豊かな食生活を送れるその一方で、食べ残しの料理や、賞味期限や消費期限が切れた食料品、作りすぎて売れ残った料理など、日々たくさんの食べ物が捨てられている現状があります。日本では、年間2550万トンもの食品廃棄物等が排出され、そのうち、まだ食べられるのに捨てられる食品が612万トンにも上っているのです(※1)

こうした食品ロスを削減するためには、必要以上に食料品を買わない、作った料理を食べ残さないなど消費者一人一人の心がけが大切です。また、作り過ぎない、売り切るための工夫をするといった、食べ物を提供するお店側の日々の努力も欠かせないでしょう。

食品ロスを削減するのに不可欠な、こうした消費者や食を扱う産業の心がけや努力を後押しするため、株式会社コークッキングは2019年4月、フードシェアリングサービス「TABETE(タベテ)」をスタートさせました。

SDGs目標12「つくる責任つかう責任」に大きく貢献するサービスとして、大きな可能性を持っている、株式会社コークッキングの取り組み「TABETE」についてご紹介していきます。

「三方よし」の「TABETE」、取り組みの背景にあった思い

「TABETE」は、廃棄される可能性のある食べ物を「食べ手」にマッチングさせ、食品ロスを削減させるというフードシェアリングサービスです。

登録した飲食店や小売店などが、作り過ぎたり、余ったりした廃棄の可能性のある食べ物を出品、アプリ上に掲載します。ユーザーは気に入ったメニュー、食べたい物を見つけ、アプリ上で購入手続き(クレジットカード決済)を行い、お店に商品を受け取りに行く、という仕組みになっています。

食事が余っているお店と、お得な食事を探しているユーザーをマッチング

ユーザーは食べたいものをお得に入手でき、新しいお店の発見もある。また、お店側は廃棄による損失をなくし、廃棄コストの削減もでき、新しいお客様も見込めるというふうに、双方にメリットがあるのが「TABETE」の魅力です。加えてSDGs目標12「つくる責任つかう責任」への貢献もできる、「ユーザーよし」「お店よし」「環境よし」の「三方よし」を実現したフードシェアリングサービスなのです。

この仕組みをスタートさせる前から株式会社コークッキングでは、世の中のいろいろな課題を解決するため、料理をツールとした企業向けの研修やワークショップを行う事業を展開していました。そうした活動の一つとして、食事を楽しみながら食品ロスを削減するためのイベントの開催なども実施していました。

しかし、イベントはその時だけのものに終わってしまい、食品ロスの根本的解決に結びつきにくい、もっと日頃から食品ロスの削減に取り組める仕組み作りを、と考えた末に生まれたのが「TABETE」でした。

「TABETE」を使うことで生まれる「食品ロス削減」への問題意識

TABETEのスマートフォン表示イメージ

「TABETE」を使うこと自体が具体的に食品ロスをなくす行動であり、このアプリを使うことで、「実際に食品ロスが減らせる」という大きなメリットがあります。

捨てられていく廃棄食品を「もったいない」と思いつつ、どうすることもできなかった消費者側が、捨てられるかもしれない食べ物を購入でき、罪悪感があっても捨てざるを得なかったお店側も、食品を無駄にしなくてすむというこのシステムは、画期的ともいえます。

TABETE画面イメージ

しかし、株式会社コークッキングが「TABETE」を通じて目指しているのはそれだけではありません。

「TABETE」を使うことによって、「食品ロス削減という課題そのものに問題意識を持ってもらう」ということ。これも「TABETE」がもたらしてくれる大きなメリットであり、可能性です。

食品ロス削減への問題意識が芽生え、家庭でも作った食事を食べ残さない、食料品を買いすぎないといった行動の変化が起こり、それが大きな動きとなって、社会や食に関する産業全体の食品ロス削減が前進していくことも不可能ではないと株式会社コークッキングは考えています。

「TABETE」のこれからの課題とその対策

食品ロス削減へ向けた有効な手段として「TABETE」は注目を集め、2020年3月には、神戸市と「食品ロス削減・持続可能なフードシェアリング」に関する事業提携協定を締結するなど(※2)、食品ロス削減に向け着実に歩みを進めています。

このように、可能性と期待が広がる「TABETE」ですが、課題もあります。

それは、利便性の向上と、廃棄プラスチックの2つの問題です。

株式会社コークッキングでは、食品ロス削減をさらに進めるためには、お店側とユーザー側双方の利便性を高めることが重要な課題の一つであると考えています。

店舗数やユーザー数の分布のバランスをとることで、さらに便利にサービスを利用してもらえるため、対象エリアを定め、エリア内の利用者密度を高められるような施策にも取り組んでいます。

さらに、「TABETE」で提供される食品はテイクアウトされるため、食品を入れる容器や包装材などが増えてしまう可能性があり、廃棄プラスチックの問題が新たに生じてきます。

この課題については、容器や包装材を環境に優しいものに変更するといった工夫をして、対策をとっています。

現在、「TABETE」のユーザーは約28万人、掲載店舗は1,114店舗と着実に実績を伸ばしており、廃棄されずに消費者の手にわたった食事の量は38577食(約19,288,500g相当)にも上ります。

今後もさらに「TABETE」の利用者が増え、それと共に食品ロス削減への意識の高まりが広がって食品ロスが大きく減っていくことが、株式会社コークッキングの目指す未来です。