今年の夏は「地球沸騰化」と言われるほどの熱波に世界が襲われ、山火事や大雨・洪水の被害も相次いでいます。脱炭素社会の実現が待ったなしの今、NHKのスタジオに、民放キー局のキャスターや科学者が集い、気候変動について一緒に考え、アクションにつなげるスペシャル番組を放送します。
この番組は、国連SDGメディア・コンパクトの加盟社が展開する「1.5℃の約束―いますぐ動こう、気温上昇を止めるために。」というメディアの垣根を超えたキャンペーン(※1)の旗印として、NHKと民放キー局が6局連動で協力して制作するものです。
去年に引き続き2回目となる今回は、6局のアナウンサーが、気候危機を伝え脱炭素社会に向けて社会を動かすためにいま何ができるのか、本音で語り合います。6局連動のシンボルとして、民放が取材した第64次南極地域観測隊の貴重な映像も交えて、世界で進行する気候変動の現状を科学者とともに伝えます。さらに、危機を乗り越えるための解決策やメディア自身の削減対策も紹介します。番組では、YouTuberや若者世代からのメディアへのメッセージもお届けします。ご家族そろって、ぜひご覧ください。
(※1) 国連 SDG メディア・コンパクトのキャンペーン
キャンペーン情報リンク 「1.5℃の約束 – いますぐ動こう、気温上昇を止めるために。」国連とメデ ィアによる共同キャンペーン 2 年目、今年も継続して実施 | 国連広報センター (unic.or.jp)
放送日時
総合 2023年9月24日(日)午前10:05~11:00
番組HP
1.5°Cの約束いますぐ動こう、気温上昇を止めるために-NHK
スタジオ出演
高瀬 耕造 アナウンサー (NHK)【司会】
鈴江 奈々 アナウンサー (日本テレビ)
山口 豊 アナウンサー (テレビ朝日)
日比 麻音子 アナウンサー (TBS)
松丸 友紀 アナウンサー (テレビ東京)
安宅 晃樹 アナウンサー (フジテレビ)
江守 正多 (東京大学/国立環境研究所)
出演アナウンサーのコメント
【司会】 高瀬 耕造 アナウンサー (NHK)
先ほど収録が終わったところで今すごくホッとしているところです。それぞれ各局で気候変動に対しての取り組みを始めています。それぞれの点でやってきたものをまずは線で結ぶ。それをさらに面に広げていくという意味で大きな1歩ではないかなと思っています。6局が合わさることで。少しでも大きな力、発信力を持つことができるようにみなさまにもいろいろ知っていただければと思っています。
鈴江 奈々 アナウンサー (日本テレビ)
私は夕方のニュース番組を担当していますが、その番組のコンセプトは「みんなが生きやすく」というもの。本日の収録では、みんなが同じく子供たち、未来の世代に向けて何ができるのかということ熱く議論しました。私も2児の母として未来がちゃんと暮らしやすい生きやすい地球環境になっているのかということが今一番の関心事です。引き続き、みなさんといっしょに考えていけたらと思います。
山口 豊 アナウンサー (テレビ朝日)
私は、‘再エネアナ’と呼ばれておりまして、再エネの現場の取材を主にやらせていただいております。気候変動、その1つの解決策が再エネであるという信念のもと、日本全国、それから世界を回って取材を続けております。きょうは6局が集まって「1.5℃の約束」という枠組みで気候危機に対して同じ思いを共有できたと思います。1社だけでは力は弱いですけれども。まとまって1つの場に立つことで1つのメッセージを出せることができたんじゃないかと思っております。
日比 麻音子 アナウンサー (TBS)
今回は初めてということで大変緊張しましたが、皆さんにとても温かく迎えていただきました。同時に、6局がみんなで話す事によって、新しい気づきというものを得ることができました。私は普段、夕方のニュースを担当しています。番組のテーマは「気づきがあれば、何かが始まる」というものなのですが、1局で頑張っていたことを6局みんなで共有することでさらに大きな気づきが得られたというのが今後に向けての自信にもなったような気がいたします。
松丸 友紀 アナウンサー (テレビ東京)
ふだん、アナウンス業務以外もテレビ東京グループで立ち上げたサステナビリティ委員会の委員を務めていたり、半径5mから始めるSDGsをテーマにした配信企画も行っています。つい先日、私の息子が「ねぇ、もう地球には住めなくなっちゃうの?」というようなことをふと尋ねてきてハッとさせられて、メディアとして何ができるのかなっていう事をずっと考えてきました。きょうこの場で皆さんとそのことを話し合うことができたという大変貴重な機会でしたし、これからにつなげていきたいなと思っております。
安宅 晃樹 アナウンサー (フジテレビ)
この3月まで報道局の記者として環境省を担当していました。私自身非常に関心の高い分野なので、今回の番組に参加できたことを感謝しています。6局の、同じ言葉を紡いでいくキャスターたちがきょうこの場に集まってみて「悩みは一緒なのだな」というところをまず共有できたことが非常に大きかったです。その中で私たちができることは、私たち自身も100%ではないですけれども進み続ける。その大切さを改めてこの場で皆さんと共有し議論できたことがとても楽しかったです。
今回の番組での環境への取り組み
NHK では、今回のスペシャル番組の美術セットに、リユース・リサイクル素材を取り入れたり、番組後も活用できるものを選定し、環境負荷の低減に努めています。また、放送センターおよび全国の放送局のスタジオやオフィスの照明の LED 化を拡大し、今回の番組でも使用しました。
さらに、番組制作に関連して排出される CO2の量を算定するツール(※2)を、実験的に導入し、環境に配慮した番組制作を進めていく際の参考にしています。事前にグリーンメモといわれる、環境への意識を高めるための目標や具体的な取り組みを記したメモをスタッフで共有し、昨年の番組制作時よりも CO2 の排出を減らせる見込みです。
(※2)このツールは、イギリスの公共放送 BBC が開発し、現在は、「アルバート」というコンテンツ制作における環境負荷を低減し、持続可能な制作を促進する業界コンソーシアムが運営・管理しています。世界2100 を超える放送局や制作プロダクション、大手配信業社などが活用しています。
NHK(日本放送協会)
所在地 | 東京都渋谷区神南2-2-1 |
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WEBサイト | https://www.nhk.or.jp/ |
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