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規格外の花を有効活用。「チャンスフラワー」でたくさんの笑顔を咲かせたい

2021.05.10 株式会社hanane
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規格外の花を有効活用。「チャンスフラワー」でたくさんの笑顔を咲かせたい

世の中に出る前に捨てられてしまう花があることをご存知でしょうか。

自由に育ちすぎてうねってしまった花。太陽を目指しすぎて大きさがバラバラになってしまった花。自然体で自由に育った花は、人間社会においては“規格外”として廃棄されることが多く、その数は多いところで全体の2〜3割に及ぶと言われます※1

そんな悲しい現実を変えるフラワーロス対策が、今注目を浴びています。規格外とはいえ、自宅用で楽しむには全く問題のないきれいな花たち。これらの花を「チャンスフラワー」と名付けて、1本100円で販売するイベント「花つみ」を実施しているのが、東京都港区虎ノ門の生花店「hanane」です。

「花つみ」は、花の廃棄問題を解決するだけでなく、花農家・導入店舗を支援し、消費者に笑顔を届ける素晴らしい取り組みとして、多くのメディアでも紹介されています。

今回は、SDGsの目標12「つくる責任、つかう責任」に貢献し、花の生産から販売後まで無駄のない循環型モデルの実現を目指す「花つみ」についてご紹介いたします。

需要急増!コロナ渦で打撃を受けた生花業界、小売店舗を支える「花つみ」

規格外生花「チャンスフラワー」を1本100円で販売するイベント「花つみ」

「花つみ」とは、規格外生花を種類問わず1本100円(税込)で販売するイベントのことです。「花に興味はあるけれど、高価なため購入には至らない」という生活者が多いなか、花を楽しむ裾野を広げる施策として始まりました。店頭販売が基本のため、店内に入らず気軽に手に取れるところも人気のポイントです。

「花つみ」を実施する上で欠かせないのが「チャンスフラワー」の存在です。

「chance:チャンス」という言葉には「可能性」や「偶然の好機」という意味が含まれています。
私たち人間にも個性があり、咲ける場所がそれぞれあるように、規格外の花にもそれぞれ輝ける場があるはず。花を手にとった私たちに笑顔のきっかけをくれる、それがチャンスフラワーです。

花の産出額は、平成10年をピークに近年も減少傾向が続いています ※2
さらにコロナ禍以降ではイベントの中止や延期に伴い花の需要は激減。卒業式や結婚式などの様々な会合で供えられる予定だった花たちは行き場を失い、多くの花がやむを得ず廃棄されました。

「hanane」では、イベント自粛により市場に流通しない花たちも合わせて買い取り、フラワーロスの削減に貢献しています。

「花つみ」の実施は、hananeの店舗以外に、飲食店や小売店、美容院、BOOKOFFなど普段花を扱わない業種で展開しています。導入した店舗からは店頭に花を飾ることで新規顧客の獲得につながり、売上が上がったという声が多数届いています。また、花はお客さまとのコミュニケーションのきっかけにもなっているそうです。

2020年1月時点で3店舗だった実施店舗数は、2021年3月時点で51店舗へ拡大。
自宅で花を楽しむ需要が高まっていることも相まって、「花つみ」を求める生活者が増えています。

「気軽に花に親しむ文化」を根付かせたい

hanane

「花つみ」の構想は、hanane代表 石動力(いしどう・ちから)氏がドイツで見た日常のワンシーンがきっかけで生まれました。食品スーパーに夕飯の食材を買い物に行く主婦が、帰り道で少しの切り花を購入していく姿。
日本では珍しい光景ですが、ドイツでは当たり前のようにいたるところで散見されました。

衝撃を受けた石動氏は「花を家庭に飾る習慣が日本にも増えたら笑顔あふれる世の中になるのではないか」と考え、花の文化を根付かせるアイデアを探し始めました。

ある時、農家支援を行っている知人から「野菜には規格外品がある」という話を聞いたことをきっかけに、花の規格外品の有無について、生産農家の方々にヒアリングをしてみようと思い至ります。

すると皆さんからは「規格外の花などない」「あっても販売するなんてプライドが許さない」という答えが返ってきました。花には規格外品などないのだろうか、と諦めの色が濃くなるなか、とある生産農家の玄関先で話をしていた際に、ふと足元のダンボールに無動作に積まれた花たちを見つけます。
それこそが、石動氏が探し求めていた規格外で廃棄される花だったのです。
長さが短く、茎の太さにばらつきはあるものの、花自体はとてもきれいで、そのまま捨てられてしまうなんてもったいない。
石動氏はその場でその花たちを買い取りました。

規格外の花を買い取り、チャンスフラワーに

通常の半値以下で仕入れられるチャンスフラワーは、普段は花を買わないけど嫌いではないという潜在的な層へのアプローチに最適です。規格外生花の提供に抵抗していた生産者たちからも、話をするうちに次第に理解を得られるようなりました。

現在は、安定的に規格外生花を買い取るルートを構築し、2021年3月にはひと月で約51,000本を集荷。「花つみ」を開始してからの集荷総数は36万本を超えています
かつてのドイツでの光景のように、日常で気軽に花に親しむ文化が日本にも広がり始めています。

帽子屋さんの店頭で実施される「花つみ」
帽子屋さんの店頭で実施される「花つみ」

チャンスフラワーを通じて、人も地球も笑顔になる未来を創る

hananeでは持続可能な消費への意識を育てる教育手段として、チャンスフラワーを活用しています。
「花のある生活」推進プロジェトの一環で小中高生向けに特別授業を実施し、受講した生徒たちがその存在を広めたいと校内放送を企画したり、文化祭で販売したりと、子どもたちの自由な発想で循環型社会の和が広がっています。さらに無駄のない循環を生み出せるよう、売れ残った花の集荷場を設けて土に還す仕組みも考案中です。

また、チャンスフラワーの売上金は『学校教育』や『地域活性化の支援』などhananeが実施する様々なボランティアに『全国各地』で生かされています

hananeが掲げる「規格外の花を有効活用し、世界にたくさんの笑顔を咲かせる」という目標は、多くの関係者から共感を得ています。フラワーロスに対応し、花のある生活が日常となり、自然を愛でる心が生まれる循環は、豊かな未来を創るでしょう。

チャンスフラワーが身近になる明日は、想像よりも早く訪れるかもしれません。

チャンスフラワーを通じて、人も地球も笑顔になる未来を創る

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